画像による診断

画像による診断:マンモグラフィー

マンモグラフィーは乳房のレントゲン検査です。乳がんのしこりや乳がんに関係する石灰化(カルシウムの沈着)を見つけるための検査です。マンモグラフィーによる乳がん検診で、乳がん死亡が減ります。

乳房をはさんで撮影するので、「痛かった」と感じられる方もいます。特に「乳房の痛み」があり、マンモグラフィの検査を受けられた方は、もともと感じておられた痛みに検査の圧迫が加わって、「やはり”痛い”検査!」と思われるでしょう。

一方で、もともと痛みがない方からは、「意外と痛くなかった」という声も結構聞かれます。食わず嫌いせず、乳がんの早期発見のために思い切ってマンモグラフィーを受ける、そんな心持ちも必要でしょう(食わず嫌いは禁物です)。 放射線の量は、日本―ニューヨーク間の飛行機に乗ったときに浴びる宇宙線の量と変わらず、健康への影響はほとんどありません。

マンモグラフィーの弱点は、乳腺の多い人の乳がんを見つけ難いことです。若いときに多かった乳腺は、年を経るにつれて脂肪に変わります。マンモグラフィーでは、乳腺は白く、脂肪は黒く写ります。乳がんや石灰化は白いので、乳腺が多い人に乳がんがあっても、「雪山の白ウサギ」となり、見つかりにくい場合があります。見落としなどではなく、見つけることが物理的にできないわけです。一方、乳腺が脂肪に変わった人は、「黒山の白ウサギ」になるため、簡単に見つけることが出来ます。

次に石灰化です。マンモグラフィによる乳がん検診が導入されてから、「しこりには触れないけれど、マンモグラフィで石灰化(フィルム上の白い点々)がある」という所見がよく見られます。良性の場合が多いのですが、まれに乳がんの場合もあるので、精密検査が必要です。石灰化が超音波検査でわかれば、超音波検査で石灰化を見ながら細胞診か組織診をします。超音波検査でわからなければ、マンモグラフィで石灰化を直接みながら針で組織診をする「ステレオマンモトーム生検」を行ったり、乳腺外科で手術により乳腺を部分的に切除することもあります。

画像による診断:超音波検査

超音波検査は、文字通り超音波を使って乳がんを診断する検査で、エコーとも呼ばれます。
乳腺は白く、乳がんは黒く抜けて写るので、コントラストがつきやすく、乳腺の多い人にも有用です。ただし、石灰化はやや苦手です。 大きなメリットとして、放射線を使わないので妊娠中も安心して受けていただくことが出来ます。

画像による診断:その他の検査

MRIやCTは、乳がんの広がりを調べるために行います。乳がんの広がりをみて、乳房温存手術が可能かどうかや、手術で切除する大きさを決めるのに役立ちます。PET-CTは、乳がん手術前に乳がんの転移が疑われるときに限り行います。