乳がんとこころ

「がん」かもしれない、と不安をかかええてすごしているあなたへ

「あれっ?」と思ってから随分時間がたっていませんか?
「そんなはずないよ、だって痛くないし」「この予定が一段落したら・・・」
なんて思っていませんか?

また、不安な気持ちがあるときには、あちこちで目にする「乳がん」の話題がすべて自分にあてはまってしまう気がして、「病院にいったほうがいいだろうけど、いくのが怖い」といったお気持ちかもしれません。

しこりがあったからといって、すぐに「乳がん」と決めてしまうことはありません。
まずは、専門医のいる病院へ診察に行きましょう。
気になるしこりの正体を見極めて、あなたに必要な治療を考えてゆきませんか。

仮に乳がんであったとしても、早く治療をはじめることがあなたの命を守ることにつながると私たちは考えます。

勇気をもって、「きちんとした」治療のスタートラインにたちませんか。

「がん」と診断されたあなたへ


がんと診断されて頭の中が真っ白になったようだった、
と思われたかもしれません。

もしかするとどうやって病院からおうちへ戻られたか覚えていない、という方もおられるかもしれません。「事故にあわずに帰ってきたのが不思議です」と言われた患者さんもおられました。

今までの自分ではなくなってしまったように感じたり、こころが硬く閉ざされてしまったように感じているかもしれません。「そんなはずはない」「何かの間違いに違いない」と思ったり、あるいは「どこか別人のことのように、淡々とうけとめられました」という感じ方をされた方もおられるかもしれません。

どうしても悲しくて、ふとしたところで涙することがあるかもしれません。たとえば、食欲がなくなったり、夜眠れなかったり、めまいがしたり・・・体のあちこち、特に「乳がんがある」とわかった側の肩こりや腕のしびれ、息苦しさなどの体の不調を感じたりするかもしれません。

しかし、今、このような気持ちの動きや調子の変化に気がつかれるのは、すごく当然のことだと思うのです。なぜなら、あなたが「がん」から逃げずに正面から向き合い、治療への一歩を心身ともに踏み出した、つまり治療のスタートラインにたったからこそ、さまざまな気持ちの動きがあるのだと考えることができるからです。

通常、このような気持ちは2週間をめどに落ち着きをとりもどすといわれます。人によってはこの期間は短かったり、また気持ちが元に戻ってしまったりするかもしれません。すこし辛い時期ですが、まず、2週間、お待ちください。

それでも、夜眠りが浅い日が2週間以上続いたり、気分が沈む、今まで楽しめていたことに興味がなくなったり、どうでもいいやという気分が強くなったりするときには、主治医や看護師にご相談ください。