Aさん(箕面市在住)

一昨年のある秋の朝、私は偶然、左の胸にしこりを見つけました。何だろうと不安を持ちながら、丁度、乳がん検診の年だったので、ライフプラザで乳がん検診を受けました。マンモグラフィーでは確認できなかったのですが、エコーで8ミリと確認され、その時は、多分「線維腺腫」だろうと言われました。

その後、市立病院で細胞診を受け、一週間後に結果を聞きに行った時に、悪性であることを告知されたのでした。まさかの結果で、戸惑いながらも、腫瘍も小さく初期でよかったと、比較的冷静に受け止めたと思います。

それから、相原先生を紹介してもらい、主人と一緒に、相原病院へ行きました。相原智彦先生は、乳がんについて分かり易く説明して下さり、こちらの質問にも丁寧に答えて下さいました。

私の場合、マンモグラフィーで乳がんが確認できないのは、乳がんの白いのが、乳腺の白く写る部分に隠れてしまうからだということも先生の説明で納得しました。主人も私も、この先生なら信頼できると思い、すぐに手術をしていただくことに決めました。

手術は全身麻酔なので、起きたらもう終わっているという感じでした。リンパ節への転移もなく、温存手術だったので、3日後には無事退院しました。リンパ節の郭清はしていないものの、センチネルリンパ節生検で脇を切っているので、最初は左腕が挙げられませんでしたが、リハビリをする内に、少しずつ挙げられるようになっていきました。後は、放射線治療を受けたら、「また、大好きなヨガができるようになるわ。」と自分でかってに予定をたてていました。

3週間後、病理検査の結果を聞きに行きました。そこで、がんが取り切れてなかったこと、もう一度手術をしなければいけないということを聞かされました。この時ばかりは私も冷静ではいられず、一瞬倒れそうになりました。少し横にならせてもらってから、もう一度先生の話を聞いたほどです。

次の手術を温存手術にするか乳房切除手術にするか、自分で決められなくて、日を改めてもう一度主人と一緒に先生の話を聞きに行きました。そこでも決められなくて、迷いました。先生は「手術の日の朝までに決めてくれたら、僕はどちらでも対応しますから、よく考えて下さい。」とおっしゃいました。

それから、何日間か悩みました。主人とも話し合いました。友達にも相談しました。それでもなかなか決断できません。温存手術にすれば、また再々手術になるかもしれません。切除手術をすると、放射線治療はしなくてよくなるけれど、乳首がなくなるということにとても抵抗を感じていました。

そんな時でした。友達からのメールで「今、ニュース23で、乳がんの特集やってるよ。」と、知らせてくれたのです。その番組の中で、乳房再建について、「再建をするのなら、乳房切除したほうがきれいに出来上がります。温存の後で放射線治療をすると、皮膚が紙のようになって伸びにくく、再建しにくい。」ということを、ある女医さんがおっしゃっていました。それを聞いて、私はやっと決心がつきました。乳房切除手術を受けよう、そして乳房再建をしよう!と。

手術当日、相原先生に決心できたいきさつを話したところ、「その先生ですよ。再建手術に、僕が東京から呼ぼうとしている先生は。」とおっしゃるではありませんか。この偶然に、私は感謝の気持ちでいっぱいになり、晴れ晴れとした気持ちで再手術を受けることができました。

その後、私は、相原病院で、岩平先生の乳房再建手術を受け始めました。受け始めて1年が過ぎ、左の乳房がほとんど出来上がり、後は乳輪作成を残すだけとなりました。

再建中の1年間は、思ったより快適に過ごすことができましたし、パッドをつける必要がなくなり、ノースリーブの服も気にすることなく着れるようになりました。今となっては、再手術で乳房切除手術を選んでよかったと思っています。

そして、何より、乳がんの手術から今まで、どんな疑問にもやさしく答え、接して下さった相原先生、東京から来て手術をして下さった岩平先生、いつもいろんな話を聞いてくれ、励まして下さったリエゾン精神看護専門看護師の早川さんに感謝、感謝です。