抗HER2療法
抗HER2療法の効果がある人
乳がん組織の病理検査で、HER2陽性の人だけが対象になります。抗HER2療法は乳がんの再発を防ぐのに、非常に効果が高い治療法です。
抗HER2療法に使うお薬
ハーセプチンが主なお薬です。抗がん剤とともに使うことで、乳がんの再発を半分程度に減らせます。治療期間は、1年です。副作用は、心臓の機能が一時的に低下する人が5%ほどにみられます。
2018年後半より乳がんの再発予防に使えるようになったパージェタを併用すると、乳がんの再発は減るもののわずか(比率で20%ほど、絶対値で1-2%ほど)なので、リンパ節転移があるなど再発危険性が高い人に限って使うことが多いです。皮疹や重い下痢が5%ほど増えます。